一級船舶免許の取り方を徹底解説!独学とスクールの違いは?

船舶免許について

「一級船舶免許を取ってみたい!」

そう思って調べ始めたものの、

「そもそもどうやって取得するの?」

「学校に通わないといけないの?」

「独学でも取れる?」

「いくらくらいお金がかかる?」

「試験って何をするの?」

など、分からないことがたくさん出てくると思います。

私も一級船舶免許を取得する前は、同じように分からないことがたくさんありました。

そこでこの記事では、一級小型船舶操縦士免許を取得するまでの全体像を、できるだけ分かりやすく紹介します。


一級船舶免許を取得する方法は大きく2つ

一級小型船舶操縦士免許を取得する方法は、大きく分けると2つあります。

① 国家試験を自分で受験する

一つ目は、自分で勉強して国家試験を受ける方法です。

いわゆる「独学」です。

一級船舶免許を独学で取得!私が実際にやった勉強方法を紹介

自分で教材を用意して勉強し、国家試験に申し込んで受験します。

この方法なら、学校やスクールに通わなくても一級船舶免許を目指すことができます。

私自身も、この方法で一級船舶免許を取得しました。


② 登録小型船舶教習所で講習を受ける

もう一つは、登録小型船舶教習所で講習を受ける方法です。

講師から学科や実技について教えてもらい、講習を修了した後、修了試験に合格することで免許取得を目指します。

国土交通省も、この「国家試験を受ける方法」と「登録小型船舶教習所を利用する方法」を案内しています。

つまり、

独学で国家試験を受ける

か、

教習所で教えてもらって取得する

かを選べるということです。


独学とスクール、どっちがおすすめ?

それぞれにメリット・デメリットがあります。

独学・国家試験スクール・教習所
費用安く抑えやすい高くなりやすい
学科自分で勉強講師から教えてもらえる
実技自分で対策する必要あり実際の船で練習できる
勉強時間自由決められた日程
分からないこと自分で調べる講師に質問できる
自分のペース◎△
初心者の安心感△◎

独学の最大のメリットは、費用を抑えられることと、自分のペースで勉強できることです。

一方で、実技については実際に船に乗って練習できるスクールのほうが安心感があります。

そのため、

「できるだけお金をかけたくない!」

という人は独学。

「お金がかかっても、講師に教えてもらいたい!」

という人はスクール。

という考え方で選ぶと分かりやすいと思います。


一級船舶免許の国家試験はいくらかかる?

独学で取得する場合、気になるのが費用ですよね。

2026年現在、JMRA(日本海洋レジャー安全・振興協会)の一級小型船舶操縦士国家試験にかかる費用は、

項目費用
身体検査4,250円
学科試験10,000円
実技試験21,200円
システム利用料2,200円
合計37,650円

となっています。

つまり、国家試験の受験料だけで37,650円です。

ただし、これはあくまで試験に必要な費用です。

実際には、

  • 教材代
  • 写真代
  • 交通費
  • 免許交付に必要な費用
  • 必要に応じて実技講習費

などもかかるため、最終的な費用は人によって変わります。

「37,650円だけ用意すれば全部終わり」というわけではないので、そこは注意してください。


スクールに通うとどのくらいかかる?

スクールを利用する場合は、国家試験の費用に加えて講習費用が必要になります。

そして、ここはスクールによって料金がかなり違います。

例えば、学科から実技までまとめて受講するコースもあれば、

「学科は自分で勉強して、実技だけ講習を受ける」

といったコースを用意しているスクールもあります。

そのため、

完全独学

↓

学科は独学+実技講習

↓

学科・実技ともにスクール

というように、自分に合った方法を選ぶこともできます。

「独学は不安だけど、できるだけ費用は抑えたい」という人なら、実技だけ講習を受ける方法も検討してみるといいでしょう。


一級船舶免許は何歳から取れる?

一級小型船舶操縦士免許は、18歳から取得できます。

ちなみに二級小型船舶操縦士は16歳から取得できます。

「じゃあ大学生にならないと一級は取れないの?」

と思うかもしれません。

その通りで、一級については18歳以上という年齢条件があります。

そのため、高校生などで船舶免許を取りたい場合は、まず二級から取得するという選択肢があります。


一級船舶免許の試験では何をする?

一級船舶免許の国家試験は、大きく分けて、

① 身体検査

② 学科試験

③ 実技試験

の3つがあります。

① 身体検査

まず、船を安全に操縦するために必要な身体的な基準を満たしているかを確認します。

視力・聴力・色覚などが検査されます。

身体検査に合格しない場合、学科試験と実技試験を受験することができません。

身体面について不安がある場合は、事前にJMRAへ相談することもできます。


② 学科試験

一級の学科試験では、二級で学ぶ一般的な小型船舶の知識に加えて、上級運航に関する内容も出題されます。

主な内容としては、

  • 小型船舶操縦者の心得・遵守事項
  • 交通の方法
  • 運航
  • 上級運航Ⅰ
  • 上級運航Ⅱ

などがあります。

一級の学科試験の試験時間は2時間20分です。

一級では海図を使った問題などもあるため、二級よりも勉強する範囲が広くなります。


③ 実技試験

そして、実際に船を操縦する実技試験があります。

実技では、

  • 発航前の点検
  • 操船
  • 離岸
  • 着岸
  • 人命救助
  • ロープワーク

など、船を安全に操縦するための技術が確認されます。

学科だけ合格すればいいわけではなく、実際に船を安全に操縦できることも必要です。

そのため、独学で取得する場合は、学科だけでなく実技についても試験対策を考えておく必要があります。

具体的な実技の勉強方法については、別の記事で詳しく紹介する予定です。


一級の学科試験はどのくらい難しい?

一級と聞くと、

「ほとんどの問題に正解しないといけないのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、実際には一定の合格基準を満たせば合格です。

JMRAによると、学科試験は、

各科目50%以上

かつ

総得点65%以上

が合格基準です。

また、学科試験は四肢択一式のマークシート方式です。

つまり、すべての問題を完璧に答えなければいけないわけではありません。

ただし、一級は科目ごとの基準もあるので、特定の分野だけを捨ててしまうような勉強はおすすめできません。


実技試験の合格基準は?

実技試験にも合格基準があります。

JMRAによると、

各試験科目で配点の60%以上

かつ

全体で配点合計の70%以上

が必要です。

つまり、実技も「全部完璧にできないと不合格」というわけではありません。

とはいえ、船を実際に操縦する試験なので、学科試験とは違った難しさがあります。


試験はどこで受ける?

国家試験は、日本海洋レジャー安全・振興協会(JMRA)が実施しています。

試験会場は全国各地にあります。

受験する際は、JMRAの「国家試験の日程」から、自分が受験したい地域・日程を確認します。

試験は定員制になっている場合もあるため、受けたい日程が決まったら早めに申し込むのがおすすめです。

また、試験当日は、

  • 受験票
  • 必要な本人確認書類
  • 筆記用具
  • 実技試験に適した服装・靴

などが必要になります。

具体的に必要なものは試験日や地域によって案内が異なる場合があるので、申し込み後に届く案内を必ず確認しましょう。


取得まで何日くらいかかる?

これも、独学とスクールで大きく変わります。

独学の場合

独学なら、自分で勉強期間を決められます。

私の場合は、大学生の春休みを利用して、約2週間勉強しました。

ただし、これはあくまで私の場合です。

普段から船に乗っている人と、船に乗ったことがない人では必要な勉強時間も変わります。

また、

  • 1日に何時間勉強できるか
  • 試験までどのくらい期間があるか
  • 勉強が得意か
  • 船に関する知識がどのくらいあるか

によっても変わります。

そのため、

「一級船舶免許は○日あれば取れる」

とは一概には言えません。


スクールの場合

スクールでは、あらかじめ決められた日程に沿って講習を受けることになります。

コースによって日数は異なりますが、数日間にわたって学科・実技の講習を受けるものが一般的です。

短期間で集中して取得を目指せるのは、スクールの大きなメリットです。


一級船舶免許を取得するまでの流れ

ここまでの内容を、実際の流れにすると分かりやすいと思います。

独学の場合

① 一級船舶免許を取得すると決める

↓

② 試験日・試験会場を探す

↓

③ 国家試験に申し込む

↓

④ 学科・実技の準備をする

↓

⑤ 身体検査を受ける

↓

⑥ 学科試験を受ける

↓

⑦ 実技試験を受ける

↓

⑧ 合格

↓

⑨ 免許交付の手続きをする

↓

⑩ 一級小型船舶操縦士免許取得!

という流れになります。


もし不合格になったら?

「もし試験に落ちたら、全部最初からやり直し?」

というのも気になるところですよね。

実は、必ずしもすべてを最初から受け直す必要はありません。

JMRAでは、身体検査・学科試験・実技試験について、それぞれ一定期間内であれば、合格した試験が免除される制度があります。

例えば、学科試験に合格して実技試験に不合格だった場合、条件を満たせば次回は学科試験を免除して、実技試験だけを受けることができます。

これは万が一不合格になってしまった場合にも知っておきたい制度です。


独学で取得するメリット・デメリット

ここまでを踏まえて、独学のメリットとデメリットをまとめてみます。

独学のメリット

費用を抑えやすい

スクールの講習費がかからないため、必要な費用を大きく抑えられます。

自分のペースで勉強できる

学校や仕事などの予定に合わせて、自分で勉強時間を決められます。

短期間で集中することもできる

私の場合は大学の春休みを利用して、約2週間で集中して勉強しました。


独学のデメリット

分からないことを自分で解決する必要がある

スクールなら講師に質問できますが、独学の場合は自分で調べる必要があります。

実技の練習が難しい

学科は自分で勉強できますが、実技は実際の船を使った練習が必要になる部分があります。

そのため、独学の場合は実技をどうやって対策するかをあらかじめ考えておくことが大切です。


私が独学を選んだ理由

私は一級船舶免許を取得するとき、独学で挑戦することにしました。

一番大きかったのは、

「できるだけ費用を抑えながら、自分のペースで勉強したかった」

からです。

また、大学生だったので、春休みを利用してまとまった勉強時間を確保できたことも理由の一つです。

結果的に、約2週間勉強して一級船舶免許を取得することができました。

もちろん、独学が全員に向いているとは思いません。

「自分一人で勉強するのは不安」という人なら、スクールを利用したほうが安心できると思います。

大切なのは、自分に合った取得方法を選ぶことです。


まとめ

一級船舶免許を取得する方法は、大きく分けて、

「自分で勉強して国家試験を受ける」

方法と、

「登録小型船舶教習所で講習を受ける」

方法があります。

独学の場合、一級の国家試験に必要な費用は、2026年現在で37,650円です。

そこに教材代や交通費などが加わります。

一方、スクールの場合は講習費用が必要になるため、独学よりも費用は高くなりやすいですが、講師から直接教えてもらえるという大きなメリットがあります。

私の場合は、大学生の春休みを利用して約2週間、独学で勉強して取得しました。

一級船舶免許は、

「船に詳しい人しか取れない」

「必ず学校に通わないといけない」

という免許ではありません。

自分で勉強して国家試験を受けることもできます。

ただし、独学の場合は学科だけでなく、実技についても自分で準備する必要があります。

「独学で実際にどうやって勉強したの?」

「一級の学科は何から始めればいい?」

「実技試験ってどんなことをするの?」

という部分については、私自身の経験をもとに別の記事で詳しく紹介していきます。

これから一級船舶免許を取得しようと思っている人は、まずこの記事で「免許取得までの全体像」を把握して、自分に合った取得方法を選んでみてください。

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